
宮城県仙台市の宮城県警察航空隊にて、ココヘリによる位置特定システムとドローン捜索のデモンストレーションを実施しました。本訓練には、宮城県警察航空隊の隊員、警察本部地域部の担当者及び機動隊の隊員の計10名が参加くださいました。
まずは、「発信機の仕組みと捜索の基本」「ドローンによる電波捜索のコツ」や「航空機からの探索方法」について講習を行いました。ココヘリの仕組みについて解説させていただいたことで、電波を使った捜索をイメージしていただけるようになりました。参加者の方々は非常に熱心に耳を傾けてくださり、「ココヘリ探索の原理や特性を具体的に知ることができ、大変有意義であった。」とのお言葉をいただきました。
その後格納庫にて、ココヘリ捜索隊で使用している通常受信機とブースト受信機の比較試験を実施。受信強度の違いをその場で体感いただき、ブースト受信機の性能に高い関心をいただきしました。
訓練後半では、ドローンを用いた捜索デモを実施。飛行制限がかかる状況だったため、実際に飛ばすことはできなかったのですが、ドローンを手持ちで上昇させ、モニター映像を共有し、実際のオペレーションの流れを再現しました。制約のある環境下でもできる限り現場に近い形でのデモンストレーションを行いました。隊員の方からは、「ここまで緻密にドローンでの捜索を行っているとは思っていなかった。」とのお声をいただきました。
隊員さんからは「今回の講習を踏まえ、ココヘリをいかした捜索訓練を定期的に行っていきたい。」とのご意見もいただきました今後は、発信機の効果的な運用と救助機関との連携をさらに深め、遭難捜索発生時の初動体制強化に向けた取り組みを続けてまいります。