山岳捜索サービス「ココヘリ」会員専用の保険
第一生命保険株式会社(代表取締役社長:隅野 俊亮、以下「第一生命」)、第一生命の100%子会社である第一スマート少額短期保険株式会社(代表取締役社長:益子 明紀、以下「第一スマート」)、及びAUTHENTIC JAPAN株式会社(代表取締役:久我一総、以下「AUTHENTIC JAPAN」)は、人々の安全・安心と地域社会のさらなる活性化を目指し、2025年5月29日より、「#SAFE FOR」PROJECT(以下「本プロジェクト」)を開始しています。
本プロジェクトに基づく新たな取組みとして、2025年10月9日より、第一スマートとAUTHENTIC JAPANが協業し、ココヘリ会員向けにココヘリ捜索・救助費用ほけん「ONE(ワン)」(正式名称:捜索・救助費用保険)(以下「本商品」)の提供を開始しました。
本商品は、ココヘリでは備えることができない「遭難対策協議会※1」等による捜索・救助費用に対して30万円までの費用補填を可能にする捜索・救助費用保険です。
1 遭難対策協議会は、山小屋や地域の登山ガイド等により組織されており、名称は各都道府県で異なります。
第一生命、第一スマート、及びAUTHENTIC JAPAN(以下「三社」)は、様々なリスクへの備えを追求する事業者として、これまでも人々の安全・安心につながる多面的な取組みを展開してきました。
AUTHENTIC JAPANがサービスを展開する登山やトレイルランニング等のアウトドアアクティビティ市場は、健康志向の高まり等を背景に堅調に推移していますが、⾃然相⼿のアクティビティには常にリスクが伴うことから、毎年多くの事故が発生しています。
本プロジェクトでは、三社の有するリアル・デジタルの基盤や自治体等とのネットワーク、保険や山岳捜索サービスに関するノウハウ・技術を活用することで、アウトドアアクティビティにおける安全と安心を広くお届けしていくことを目指しています。
今般、AUTHENTIC JAPAN の山岳捜索サービス「ココヘリ」に第一スマートのココヘリ捜索・救助費用ほけん「ONE(ワン)」を組み合わせることで、登山におけるより安全・安心な環境を届けていきます。
(1) 山岳遭難の発生状況と早期発見の重要性
登山経験が少ないライト層や装備不足の登山者の増加等を背景に、山岳遭難事故は増加基調にあり、死亡や行方不明となるケースも多く発生しています(令和6年の山岳遭難発生件数は2,946件、死者・行方不明者数は300人※2)。
山岳捜索サービスにより遭難者を早期に発見することは、人命救助の観点はもとより、行方不明の状態が長期化することによるご家族の精神的・経済的負担を軽減する意味でも極めて重要です。
2出所:令和6年における山岳遭難の概況等(警察庁生活安全局生活安全企画課)
(2) 2つのリスクに対する備え
① 「命と行方不明」のリスクに備えるココヘリ
山域においては、スマホの「通信圏外」や登山者のケガ・死亡により「通信不能」となるケースが発生しています。ココヘリでは、会員に貸与される専用の発信機を活用し、様々な状況においても自分の位置を正確に捜索・救助機関に伝えることができます。また、全国の捜索ネットワークを駆使し、警察・消防と連携しながら、提携している民間ヘリコプター・ドローン、または地上からの捜索を実施しています。
② 「費用」のリスクに備えるココヘリと山岳保険
公的機関による救助活動は原則公費で賄われており、また、ココヘリと提携している民間捜索隊による捜索費用はココヘリの年会費に含まれているため、役務提供限度額内であればココヘリ会員の費用負担は発生しません(最大550万円相当まで捜索活動を実施)。
しかしながら、公的機関が出動困難な状況であること等を理由に、「遭難対策協議会」等に出動が依頼されるケースがあり、当該捜索・救助活動に関する費用が発生することがあります。「遭難対策協議会」等による捜索・救助活動費用は、ココヘリのサービス範囲には含まれず、これまで当該費用に対しては、自己負担や別途山岳保険に加入いただく必要がありました。
引受保険会社:第一スマート少額短期保険
以下は第一スマートからのご案内内容です。
本商品は、ココヘリでは備えることができない「遭難対策協議会」等による捜索・救助費用に対して30万円までの費用補填を可能にする捜索・救助費用保険です。
● 2025年5月29日 プレスリリース
第一生命保険株式会社と第一スマート少額短期保険株式会社、AUTHENTIC JAPAN 株式会社の共創取組
~「#SAFE FOR」PROJECT の開始~
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2025_010.pdf
●「#SAFE FOR」PROJECT
リスクへの備えを「義務」ではなく「責任」へ。アウトドア=⾃然相⼿のアクティビティには常にリスクが伴います。アクティビティの「楽しさ」を伝えることは、市場拡⼤による経済活動とそれに伴う消費の拡⼤に貢献するためにも必要なことですが、リスクから⽬を背けることは万が⼀の際に本⼈のみならず家族や友⼈にとって、⼤きな負担と後悔を⽣み出していることもまた事実です。様々な領域の企業が共に手を取り合って、リアル・デジタルを問わず様々な場面や手段でアウトドアアクティビティにおけるリスクという社会課題の解決に向けて取り組むことをコンセプトにしています。
https://www.cocoheli.com/ch/safe-for