2022-09-15
プロモーション

COCOHELI STORIES Vol.7 配信いたしました

【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。

大峰 菜奈子
AUTHENTIC JAPAN
目次

VOL.7 大山の自然とそこに訪れる人々を守り続ける兠山(とやま)さん

鳥取県大山町にある『とやま旅館』のご主人であり、山岳医療パトロール隊員・国立公園指導員と多くの顔を持つ、兠山さんの日常にお邪魔しました。

「“兠山(とやま)”の名前には、先祖代々大山を守り、その大山から頂いた名字であるという長い歴史があり、私自身も生まれたときからずっとここ大山にいます。」と、非常に珍しい名前の由来を教えてくださいました。とやま旅館は江戸時代初期に豆腐屋として創業、250年続く昔ながらの製法でじっくりと時間をかけ作られた胡摩豆腐と、“大山の秘密の場所”で採れた山菜やキノコをふんだんに使った料理が評判のお宿です。今日も大山に魅了された多くの常連さんがこのとやま旅館に訪れます。

兠山さんは旅館のお仕事の他にも、山に人が多い日や事故がありそうだな、という日には山に出かけます。登山者が入ってはいけない場所を伝え、自然の大切さを伝える国立公園指導員としての自然保護活動と、山岳医療パトロール隊員として安全登山を啓蒙するボランティア活動をするためです。「大山の恩恵を受けて商売させていただいていますので、そこに訪れた方が事故にあってしまわないようにしたいと思っています。自然を守りつつ、来てくださった方には無事に帰っていただきたい。」それが兠山さんの一番の願いだそうです。「ココヘリを知ったのは、宿の常連でもある国際山岳ガイド近藤謙司さん(ココヘリ安全登山学校講師も務める)に『こんなのあるよ』って教えていただいたことがきっかけです。その時の率直な気持ちは、“自分がココヘリに入ろう”よりも“ココヘリを広めたい”でした。長いこと安心安全登山の活動をしていたので、こんなサービスを心から望んでいました。“これは事故を減らすのに必ず役立つ”と思いました。」と、ココヘリとの出会いを教えてくださいました。

「大山は整備された国立公園ですが、電波が届かないところも多くあります。4年くらい前でしょうか。あと半年で定年退職という方が遭難され、いまだに見つかっていません。もしもその方が会員であったならどうだったかなと思います。遭難事案があったときにココヘリがあると発見が早い、だったら普及する活動をやらない理由がない。」ココヘリ普及へのご尽力に感謝をお伝えすると、「人の命が救えるのですから。神様仏様にお願いしたら命が助かる、ということももしかするとあるかもしれませんが、これは現実に“ココヘリ”を持っていると命が助かる。1日15円で見つけてもらえるなら安いものだと思います。特に生還に直結する“72時間”以内に見つかる確率はぐっと上がるので、多くの方に知ってもらいたいとの一心で活動しています。」と、兠山さんの安全登山への想いを語ってくださいました。

見送る側の奥様とお母様にも送り出す時のお気持ちを伺ってみました。「ココヘリがあるのとないのでは心配度が全然違います。いなくなってしまっても探す手段があるのですから。まあうちの子は山より海遊びの時が心配ですけどね。」と、笑顔の素敵なお母様。「私は生まれたときからここで過ごしている彼の生き抜く力を信じているのでそんなに心配していません。帰りが遅くても、ああ、どこかで怪我したお客様に付き添っているんだろうなと思っています。ただ、ココヘリを知ったことで、“ああそういう場合もあり得るんだ。無事に帰ってくことは当たり前ではないな”と改めて自覚しました。ココヘリがあった方が断然いいと思っています。」と力強く話してくださったのは奥様。お二人は、終始優しい笑顔で兠山さんとココヘリについて話してくださいました。

兠山さんに、未来の大山を担う子供たちについてもお話を伺いました。「子供たちにとっても、自然はいい勉強の場。見守る親御さんが、子供たちが安心な中で勉強できる場所、『自然=安全』と思える世界になればいいなと思います。自然の中でいろんな経験をさせてあげたいけれど、危ないことはさせたくないという親心もあると思う。だから、きちんと備えた上でたくさん学んでもらえるような後押しが出来たらいいなと思います。」そんな兠山さんですが、山に向かう時は「今日も登らせていただきます」という山に敬意を払い、自然を敬う気持ちを何より大切にされているそうです。非日常である山では自分の身は自分で守らないといけない。だから強い意志と、非常食・お水、ビバークできる山道具一式、携帯電話、そして家で待つ家族のためにも“ココヘリ”を必ず持っていくそうです。

山と共に生き、大山の自然とそこに訪れる人々を守り続けていらっしゃる兠山さん。“ココヘリ”はその想いを叶える道具であり、ご本人を守るお守りです。

「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。

ココヘリ。

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