【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。
vol.40 登山のために、毎日1万歩を目標に歩いているという伊藤夫妻。山と仲間をこよなく愛するお2人が登山仲間と過ごす休日にお邪魔しました。
伊藤さんご夫妻が山と出会ったのは、旦那様が通勤途中に見つけた登山教室がきっかけだったそうです。「本格的に山に登り始めたのは52歳のときです。それまでは家族でスキーに行くことが多くて、山=スキーで滑る場所というイメージでした。でも、たまたま見かけた登山教室に“行ってみようかな”と思ったんです。もともと地図や地形図が好きだったので、コンパスの使い方を学んだときはとても面白くて。今はスマホのアプリも便利で、スマホを使った電子地図も利用していますが、私は紙の地図とコンパスを持って、自分の足でルートを確認しながら歩くのが好きなんです」と旦那様。一方で奥様が登山に魅かれたのは、旦那様の話がきっかけでした。「看護師としての仕事と子育てがひと段落した頃、夫が楽しそうに話す山の話を聞くうちに“私もやってみようかな”と思ったんです」と奥様。
こうしてご夫婦で山岳会に入り、登山を本格的に楽しむようになったそうです。山岳会の仲間はもちろん、ココヘリ登山学校などを通じて出会った山の仲間たちと一緒に、今も定期的に山へ足を運んでいます。「最近は忘年会の代わりに“忘年山行”と称して雪の中を歩くこともあります。昨年は友人と八ヶ岳を歩きました。普段は蓼科が多いんですが、その時は違うルートを案内してもらって新鮮な気持ちでした」これまでに登った山やその時の写真など、思い出はしっかりと記録して記念誌への寄稿もされるとのこと。スイス登山の記録も丁寧に残しておられます。「今は忙しくて見返す時間は少ないですが、いつかは那須岳くらいのハイキングしかできなくなった時に、記録を読み返して楽しみたいですね」と、にっこり笑う伊藤ご夫妻。
一緒に暮らしてらっしゃるおばあちゃまも写真を見ながら山の話を聞くのが楽しみなのだそうです。そんなお二人の日常は、朝4時半のウォーキングから始まります。1日1万歩を目標に、夫婦で歩き続け、歩数の累計は6,500万歩を超えたそう。「でも無理はしません。昨日9,000歩なら今日は11,000歩けばいい、トータルで達成できればいいんです」と、穏やかな笑顔で話してくださいました。
登山の際は、必ず紙の地図とコンパスを持ち、安全第一を心がけているという旦那様。「“楽しく、慎重に”がモットーです。信頼できる装備を整え、靴やザックもこだわって選びます」と旦那様。長年愛用する“ゴロー”の登山靴は、ご自身で手入れされてぴかぴかに磨かれていました。山岳会の先輩から譲り受けた道具も大切に使い続けているそうです。「山にいると、家族のことをよく思い出します。綺麗な景色を見たときに“この景色を孫にも見せてあげたいな”とか、“夫と一緒に来られてよかったな”って思うんです」。奥様の言葉からは、ご家族へのあたたかな思いが伝わってきました。年末年始には18人が集まる大家族。山で見た風景は、そんな団らんの中で語られる思い出になっていくのだそうです。
建築士でもある旦那様は、県庁の建築課で公共施設や県営住宅の設計を手がけてこられました。ご自宅もご自身の設計によるもので、天井が高く木の温もりに包まれた空間には、自然と人が集まります。この日は、ご自宅に登山仲間が集まり、伊藤さんが種から育てたそば粉でそば打ちを楽しんでいらっしゃいました。そのお蕎麦のなんと美味しいこと!自然と人が集まる伊藤家では、仲間たちが泊まりがけで過ごすこともあるそうです。
ココヘリを取り入れたのも、登山仲間の紹介がきっかけでした。「年齢的にも“万が一”を考えるようになって。登山の装備の一部として当たり前のように取り入れました」と旦那様。「山に行くことは家族も知っているので、しっかりココヘリのことも伝えています。特に離れて暮らす息子や娘は、私達が山に行くたびに心配してくれるので、ココヘリに入っていることは安心材料になっているみたいです。孫たちも『おばあちゃん、また山?』って声をかけてくれるんですよ」と奥様。
「自分の安心のためでもあるけれど、家族に“ちゃんと備えているよ”と言えるのは大きい。これからも、特に高齢者や初心者が安心して使えるようなサービスであってほしいですね」とお二人は話してくださいました。最後に、これからの登山についてお伺いすると、「無理のない範囲で、できるだけ長く山を楽しみたいですね。“この山には行っておきたい”と思っていた場所には少しずつ登ってきましたが、まだまだ出会っていない風景もたくさんあります。のんびり那須岳ハイクをするのも楽しみです」
そんなお二人のこれからの登山にも、ココヘリはそっと寄り添い続けます。
#ココヘリ