登山の総合プロダクション・Allein Adler代表。登山ガイド・登山教室講師・山岳ライターなど山の「何でも屋」です。登山歴は30年以上、ガイド歴は10年以上。得意分野は読図(等高線フェチ)、チカラを入れているのは安全啓蒙(事故防止・ファーストエイド)。山と人をつなぐ架け橋をめざして活動しています。 公益社団法人日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅠ 総合旅行業務取扱管理者
記事一覧ココヘリ シーズン レポート冬編 2022
-2021年〜2022年の冬山シーズン遭難事案-
まもなく冬到来!白銀に輝く稜線と澄み渡った青空のコントラストを求めて、雪山登山にチャレンジするココヘリ会員様も多いでしょう。しかし無雪期よりも格段に厳しい気象条件下での行動は、防寒対策など万全の装備や、アイゼンを装着しての着実な歩行技術が必要です。昨年の冬山シーズンに発生した会員様の遭難事案を検証し、雪山で注意すべき点を学びましょう。
昨年冬山シーズンの、ココヘリ通報総数は27件でした。(ココヘリによる捜索2件・警察消防への捜索協力11件・出動には至らなかったものの相談アドバイスでの解決14件)
また、捜索活動が行われた13件の事案における原因の内訳は以下のグラフの通りです。
それでは、原因ごとにその要因や教訓を検証してみましょう。
太平洋側の都市部で生活していると、冬は晴天率が高いという印象を抱くかもしれません。ところが日本海に流れ込む対馬海流(暖流)の影響で、冬の日本海側、特に北陸・東北地方は世界有数の豪雪地帯となります。積雪量のみならず、暴風雪が長期間にわたって続くことも特徴で、まる1週間以上青空が出ないことも稀ではありません。
2021年12月に経ヶ岳(福井県)で発生した事案。所属山岳会から深夜に通報。ココヘリ会員様含む、3名パーティの下山連絡が無い状況。所属山岳会より登山計画を入手。同時に提携ヘリの手配を行い、夜のうちに警察と連携、ココヘリ受信機配備を確認。翌日、悪天候の為ヘリが飛行できず、地上隊の捜索活動は大雪のため登山口迄もアクセスできない状況のため難航。最悪の状況も想定される中、当日午後に自力での下山を確認しました。
2022年1月に蔵王山(山形県・宮城県)で発生した事案。ご本人から昼過ぎに通報。行動中にホワイトアウトで身動きが取れなくなった。受電時110通報を促す。ココヘリは地図アプリインストール済みを確認、近くに避難・待機をアドバイス。スマートフォンのバッテリー低下防止のため保温を指示。警察と連携、並行して受信機を所持している地元ガイドにも協力を依頼。
夕方ご本人が避難小屋に自力で到着。夜に警察地上部隊(含地元ガイド)が避難小屋へ上り収容。無事下山しました。
2022年2月に大山(鳥取県)で発生した事案。同行者から深夜に通報。悪天候のため同行者1人が動けなくなり、山頂付近でツェルトを使用してビバーク(野営)。通報者は6合目の避難小屋まで下山して通報。ココヘリは受信機を所持している山麓のパトロール隊員に協力を依頼。翌日の捜索にて、警察地上部隊が強風、ホワイトアウトの中、受信機を用いて遭難者を発見しました。
2022年2月に谷川岳(群馬県・新潟県)で発生した事案。遭難者から夕方に所属山岳会へ通報。日帰り予定だったがホワイトアウトで動けずビバーク、体力的にも厳しい状況とも。ココヘリは夜のうちに翌日の天候確認と捜索ヘリコプターの出動を準備。
翌々日の夕方に警察地上部隊により発見されました。
2022年3月に唐松岳(富山県側)で発生した事案。ご家族から深夜に通報。午後にテント場に到着してテント設営し宿泊していたが、風が強くテントが倒壊しそうな状況。ココヘリは遭難者本人に連絡し、警察とも共有。他の登山者のテントへ避難するようアドバイスを行う。ブロック(雪をレンガのように切り出して積み上げた壁)を積み、明け方まで耐え、翌朝、県警ヘリにてピックアップされました。
2022年3月に日光白根山(群馬県)で発生した事案。ご家族から夕方に通報。遭難者からご家族へ、衛星回線を通じてSOS送信。位置情報有。ご家族を通じて救助は翌日になる事と、ココヘリ会員証(発信機)の設置方法や、救助を待つ間の行動をアドバイス。念の為、捜索ヘリコプターを手配するも、当日夜のうちに警察地上部隊により救助されました。
天候悪化による事案は、2021年12月に1件、2022年1月に1件、2022年2月に2件、2022年3月に2件発生しています。例年2月上旬は旧暦の立春ですが、それ以降の事案が3分の2を占めているのです。
これらの事例を踏まえて、天候悪化の可能性がある場合は標高の高いところの状況を予測し、場合によっては入山しない、登山中にその予兆を感じたら速やかに撤退するなど、慎重な判断が重要です。万が一天候悪化の状況下で行動不能に陥ったら、風雪による体温低下から自身を守るためのツェルトや、暖を得ることのできるアイテムは必需品。日帰りでも、万が一に備えて雪洞を掘るためのスノーシャベル・ツェルト・バーナーなどを携行してください。
雪が積もった冬山には、明瞭な登山道は存在しません。もちろん冬山でも、基本的には無雪期の登山道を道標などを頼りに歩くのが原則です。しかし、先行した登山者のトレース(踏み跡)がなかったり強風で消滅していれば、自分自身で「どこを歩くか」を判断しながら進まないといけません。
2022年1月に北八ヶ岳・天狗岳(長野県)で発生した事案。遭難者から昼過ぎに通報。雪が深くて身動きが取れない状況。遭難者へは随時捜索・救助活動の状況をショートメッセージで連絡、電池残量低下や雪崩による流失も考慮したココヘリ会員証(発信機)携帯方法をアドバイス。
午後に遭難者から登山道に戻れたとの連絡、夕方自力での下山を確認しました。
2022年2月に荒島岳(福井県)で発生した事案。遭難者から昼過ぎに通報。ルートを外れた。GPSアプリで現在位置はわかるがルートに戻れない状況。ココヘリはビバーク体制を整えるようアドバイス。
同日夕方、隣県の県警ヘリコプターが無事救助しました。
2022年3月に盤渓山(北海道)で発生した事案。道迷いに気づいた遭難者から夕方に通報。ココヘリは遭難者に、動かずに安全確保する旨をアドバイス。並行して民間ヘリコプターを手配。
通報から約30分後に道警のヘリコプターにより無事救助されました。
紹介した道迷いの案件はすべて、冬山としては比較的登山者の多い山で発生しています。天狗岳の事案は通年営業の山小屋・黒百合ヒュッテが近くにある、荒島岳の事案は人気の高い日本百名山である、盤渓山の事案は市内の低山であるという条件の山で、無雪期であれば道迷いが発生することは少ない場所です。
しかし登山道が雪に埋もれておりトレースがなければ、正しいルートを自分の力で見極める必要があります。無雪期から地図・コンパスを活用し、GPSアプリも積極的に活用して現在位置だけでなく周囲の地形を読み取りながら正しいルートを把握する読図能力が、冬山には欠かせないスキルのひとつです。
クラスト(凍結してツルツルになった状態)した雪面を登降することが多い冬山では、アイゼンを装着して着実に歩行する技術が必要です。フラットフッティング・フロントポイントなど斜度や状況に合わせた歩行技術はもちろん、アイゼンの爪をズボンのスソ等に引っ掛けバランスを崩すこともあるので、基本的なアイゼン歩行を身につける必要があります。
万が一バランスを崩して転倒すれば、そのまま斜面を滑落してしまい、富士山などでは滑落が致命的となります。
2022年2月に上州武尊山(群馬県)で発生した事案。所属山岳会から早朝に通報。遭難者は前日に雪庇を踏み抜き滑落、ケガはないもののビバークしている状況。ココヘリは山岳会へ、夜が明けたらココヘリ会員証(発信機)を高い位置に置く旨を遭難者に伝えるよう依頼。
翌日、悪天でヘリコプターが出動できない状況。入山した警察地上部隊がココヘリ受信機によって滑落箇所を特定。下方にいる遭難者を発見。無事救助されました。
雪が稜線の風下側にひさしのように張り出す雪庇は、一見すると同じ雪面に見えても、その下には地面(稜線)はありません。気象条件の厳しい山では10m以上の規模で雪庇が発達する場合もあり、踏み抜いて滑落するだけでなく、崩壊した雪庇に埋没してしまうことも。地形や地形図から雪庇の有無、大きさを推測。視界不良時には地図アプリ等を積極的に活用して常に稜線上を歩いているかを把握しながら行動する必要があります。
冬山には、無雪期にはない様々なリスクが潜んでいます。天候悪化・道迷い・滑落以外にも、雪庇の踏み抜き、雪崩や低体温症などが原因で多くの遭難が発生しています。防寒対策、アイゼンやピッケルを正しく使う技術、万が一に備えた装備などが必要になり、同じ山でも難易度が上がります。
「夏に登れたから」という認識は、絶対に通用しません。基礎を身に付けたり、装備もしっかり整えても、天候などの条件次第では登山を中止するという慎重な判断が重要です。
夏、冬問わず、常に最悪の状況を想定して装備を整え、そして行動することが、遭難を回避し、そして生還するためには大切です。特に冬山シーズンでは、技術、装備だけではなく、行動中にも地形、雪の状態、天気、風、体調etc。全てに注意を払う必要があります。
昨シーズンの冬山における案件13件のうち8件は単独での入山でした。静かに山の自然と向き合い、自分のペースで行動できる単独登山には、魅力的な側面もあります。しかしもしもの時に、より深刻な事態に陥るのも単独登山です。登山計画を留守宅へ残すことは当然ながら、より万全な装備と慎重な行動が必要です。
いったんトラブルに遭遇したら、瞬時に過酷な環境となる冬山。ココヘリ会員証(発信機)を携帯していても、ヘリコプターが出動できない悪天候の中では、救助隊の到着がいつになるか分かりません。こうした状況下でも風雪にさらされずに体温低下を防止するツェルトや、その中で暖をとるバーナー(ストーブ)、雪洞を掘るためのショベルも雪山登山の準備に加えて欲しいアイテムです。必ず携行して下さい。
ここまで、冬山での遭難防止のための様々な対策や心得をご紹介してきました。それでも万が一、自分が遭難の当事者になってしまったら……最後に、その際のココヘリ会員証(発信機)の携帯方法をチェックしておきましょう。
ココヘリ会員証は、身体が上に覆いかぶさった状態では電波の減衰が大きく、受信機が反応しないケースがあります。いかなる時も会員証(発信機)を体の下敷きにしないよう携帯ください。冬山では捜索活動も困難で限定された方法しか実施できないケースも多いのが現実です。現在、ココヘリでは会員証はザックの雨蓋への収納やショルダーストラップの上部への装着を推奨しています。
救助を待つ間は、受信機に反応しやすいよう、会員証(発信機)をストックの先などにつけて高い位置にして下さい。ただし、冬山では電池残量を考慮し夜間などは体温で温めて下さい。会員証(発信機)の動作ランプの点滅色がオレンジや赤になっている場合は、電池残量が低下しています。こうした時には、モバイルバッテリーで充電を行って下さい、
会員証(発信機)の充電と登山計画書の提出。登山計画控・ココヘリID・緊急連絡先をご家族・ご友人へ必ず共有して下さい。
今シーズンの冬山でこの方法を実践いただき、遭難の当事者となるココヘリ会員様がゼロになることが、ココヘリの一番の願いです。今回のシーズンレポートに記された事例や教訓を「自分ごと化」して頂き、ぜひ安全に冬山を楽しんでください。
中国地方最高峰でもある日本百名山・大山(鳥取県)。その山麓・鳥取県大山町にある「とやま旅館」のご主人であり、大山山岳医療部会パトロール隊員・環境省国立公園指導員なども務め、大山への登山者を見守り続けているのが兠山(とやま)さんです。今回は西日本随一の本格的な冬山登山のフィールドである大山を中心に、冬山登山に向けてのアドバイスやメッセージをお話頂きました。
兠山さん:実は冬の大山は、エヴェレストなど海外の高峰に遠征するクライマーが訓練のために登山するほど、難易度の高い山なのです。通常の登山者であればためらうような悪天候下でも、トレーニングのために入山する経験豊富な登山者もいらっしゃいます。
兠山さん:当日は山麓でもすごい勢いで雪が降っていて、かなり大変なコンディションの中を登山されていたと思われます。2人で山頂直下でビバークしていたものの天候がさらに悪化したため、1人が6合目の避難小屋まで下山して所属山岳会に連絡し、山頂直下でツエルトビバークしている遭難者の救助要請をしたそうです。23時半頃にココヘリから「とやま旅館」に連絡があり、捜索・救助活動の準備が始まりました(*)
*「とやま旅館」は、大山山岳医療部会パトロール隊の本部にもなっています。
兠山さん:はい、猛吹雪でヘリコプターの出動は絶対に無理な天候でした。人命がかかっていることなので遭難者のココヘリID番号確認は何度も慎重に行った上で、その情報を携えて警察へ向かい、捜索・救助活動の作戦会議に出席しました。
兠山さん:実際に捜索に使用するココヘリ受信機を「とやま旅館」から持参して、その使い方を警察の捜索隊の方々に、徹底的にレクチャーしました。
兠山さん:山岳遭難が発生したら救助に行くのが当たり前と思われがちですが、救助隊も命がけなのです。実際に山岳遭難が発生した、極めて危険な状況の山に入る訳ですから。特にヘリコプターが出動できない状況下では、人力による救助になりますからなおさらですね。
兠山さん:私は「山にベテランという言葉はない」と考えています。もちろん救助隊はプロなのですが、万が一の事態に備えて、捜索・救助する側にもココヘリは欠かせません。
兠山さん:はい、ココヘリ受信機によって遭難者がビバークしていたツエルトと遭難者を発見することができました。ホワイトアウト状態で雪を被ったツエルトは、ココヘリなしの目視だけでは絶対に見つけることはできなかったでしょう。
兠山さん:最近の大山はSNS映えすることから、ゲレンデでも基礎的な技術である木の葉滑りしかできない(斜面に向かって縦方向に滑れない)スノーボーダーも訪れるようになりました。誰でも登れる冬山だと思っている方が、増えていますね。けれどもそうした人たちは、何かしら危険な状況に陥った時に対処ができないのです。
兠山さん:はい。そうした方々は「遭難しても救助してもらえる」という意識ですし、登山計画書を提出しない人も多くいます。けれども先程の事案を踏まえても、万が一に備えた装備や訓練は必須です。
加えて今年は、ラニーニャ現象で積雪が多くなることが予想されています。そんな年は大きな雪庇が発達し、踏み抜いての滑落も懸念されます。放射冷却でツルツルに凍結した急斜面を、かなりの距離で滑落してしまうのです。
「綺麗だから」「きっと登れるのではないか」という安易な意識で入山することなく、無事元気に下山することを、最優先に行動してほしいですね。
兠山さん:今シーズンに限らず日本海に近い大山では、天候に恵まれることはひと冬に5日しかありません。午前中は好天でも、午後から天候が急変することは当たり前です。独立峰で風もまともに受けるので、世界有数の厳しい山といっても過言ではありません。
大山レベルの冬山にチャレンジするのであれば、本来は天気図を読むスキルも持ち合わせていてほしいですよね。以前は地図とコンパスの読み方も必須でしたが、今はGPSアプリ頼りの人も多いですね。冬はスマートフォンのバッテリーがあっという間に減ってしまい、GPSアプリが使えなくなってしまうことも考えると、読図スキルはやはり必要だと思います。
兠山さん:まずココヘリのフル充電は必須です。ココヘリを忘れたら、入山しないくらいの心構えでいてほしいですね。雪山登山に要求される装備・技術すべてを動員して、望むべき山であることは忘れないでください。
厳しい気象条件の中で、心臓発作や脳梗塞などを発症するケースも見られます。先程「山にベテランという言葉はない」とお伝えしましたが、どんなに経験豊富な登山者でも体調が悪化してしまうと、太刀打ちできないですからね。こうしたケースも考えると、やはりココヘリは必携ですね。
兠山さん:ぜひ「とやま旅館」に来てください。装備のチェックや山のルールのアドバイス、天候や最新の山の状況の相談など、様々な面でサポートします。装備の使い方がおぼつかなかったり、悪天候が予想されるようであれば、入山を控えるような勧告もさせて頂きますが……。ココヘリ会員証を持参頂いた方には「とやま旅館」の日帰り入浴料金も割引になりますよ!
兠山さん:私の先祖も僧侶でしたが、大山は本来は山岳信仰の場です。山そのものが大山寺・大神山神社の御神体なのです。かつてはこの2つの寺社に参拝して身を清めてから、大山に登拝するのが習わしでした。もちろん信仰は自由なので、強制するつもりはありません。しかし現代でもそうした「山に対する畏敬の念」を持つと、登山に対する向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。
最後に、ココヘリ会員限定のサービスを紹介します。上手く活用しながら、冬山スキルの習得や装備の充実に役立ててください。
ココヘリ会員限定の登山学校です。第一線で活躍する山岳ガイドから、正しい技術を習得していただくための講習を、WEB・実地の場で定期的に開催しています。WEBによるオンライン講習では知識を、実地講習では経験則を、バランスよく身に付けることのできるカリキュラムとなっています。
ココヘリ安全登山学校2022-23
第4回 冬山への第一歩
~安全な歩き方・休憩・装備・レイヤーリング~
web講習 12月14日(水)予定
実技講習 1月29日(日)予定
募集開始前に会員の皆様へメールでご案内を差し上げます。
AJ MALLはココヘリ会員限定の通販モールです。いつも安全登山を心がけていただいている会員の皆様へ、うれしいメリットをお返しするための場として生まれました。冬山の安全対策に活用できるアイテムも、多数取り扱っています。
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また、雪山でもしもの時の雪洞づくりにはスノーショベルは必須アイテムです。
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「ココヘリ シーズンレポート冬編 2022」をお読みいただきありがとうございます。冬山登山に備え、ココヘリも忘れずに携行いただき、白銀の世界をお楽しみください。
今後もココヘリは、シーズン毎に昨年度の遭難事案を振り返るレポートを発信していきます。次回、ココヘリ シーズンレポート春編 2023は3月を予定しています。