2025-07-14
プロモーション

COCOHELI STORIES Vol.41を配信いたしました

【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。

大峰 菜奈子
AUTHENTIC JAPAN
目次

vol.41 山を愛するお二人が出会い、もうすぐ新しい命がやってくる。そんな田中家の休日にお邪魔しました。

 田中さんが山に興味を持ったのは小学生の頃。 「自転車が好きで、当時も遠くまで冒険に出かけていたんです。地図だけを頼りに知らない道を進むのが楽しくて。親は心配していたと思いますけど(笑)そのうちに次は山に行こうと思うようになり、小学校5年生の頃に近所の低山を登ったのが初めての登山です。一人で電車に乗って、知らない駅で降りて。地図を握りしめて登ったのを覚えています。山頂に立ったときは嬉しかったですね。中学・高校でも休みのたびに山へ通いました。高校では山岳部にも入って、顧問の先生にしごかれました。手袋を置いただけで、“風で飛ぶぞ!”と指導してくれる先生でした。今思うと、あの厳しさのおかげで無茶をせずに済んだ場面がたくさんあったと思います」と田中さん。 高校2年の夏休みにアイガーに登ったのを初めに、高校卒業後は仕事をしながら資金を貯め、モンブランやエルブルス、パプアニューギニアなど海外遠征をして多くの山を登ったそうです。

一方現在は妊娠中で登山はお休みしている奥様ですが、彼女も山が大好き!実は以前本企画にも出演いただきました。そんなお二人ですから、奥様が妊娠するまでは一緒にたくさん登山をなさったそうです。「山って楽しいんですよね。どれだけ登っても飽きないです。休みが合うと自然と“どこ行こうか”って話になるんです。周りからは“そんなにしょっちゅう行くの?”と言われますけど、僕らはそれが普通なんですよ。登ってるときは無言でも、同じ景色を一緒に見ているだけで通じ合える。あの時間がたまらないです」と笑顔のお二人。本当に山がお好きなんだなと感じました。

以前奥様のココヘリ入会については伺ったので、旦那様に入会のきっかけを伺ってみると、勤務していた登山用品店にココヘリの営業担当が訪れたことだったそうです。 「話を聞いて取り扱ってみようということになったのですが、実際は半信半疑でした。取り扱うからには自分が会員にならないとお客様に勧められないと思い契約。正直お守り程度のつもりだったんです。でも、実際に遭難したときに、この発信機があったから助けてもらえた。本当に“持っていてよかった”って思いました」と田中さん。 え?遭難???と、びっくりして伺うと、「友人と登山に行った時のことです。正直自分はそれなりに技術があるつもりでした。国内外いろんな山を歩いてきたし地図も読める。登山計画もしっかりと立てていた。でも、気づいたら全然違うルートを登っていたんです。崖にぶら下がって1泊、稜線に出てもう1泊。稜線で動かずに救助を待っていましたが、3日目には水が尽きてしまいました。そこで崖を降りる決断をして来た道を引き返しているときにヘリの音が聞こえ、救助隊員が目の前に現れました。その場所は木が茂っていて上からは見えなかったはずなのになんでわかったんだろう?と思ったそのとき、隊員さんから“ココヘリ持っていますよね?”って言われたんです。“ああ!持ってる。ココヘリで見つけてくれたんだ”とココヘリを持っていたことを思い出しました。持っていてよかったって心底思いました。どれだけ技術を身につけたつもりでも、ミスは簡単に積み重なっていくんだと痛感しました。いつもなら絶対やらないことを重ねちゃったんです。無理な行動をしたり、“まあ大丈夫だろう”って気持ちがどんどん積もっていって。後から考えると本当に紙一重だったと思います」と、そのときの体験を話してくださいました。

実は、アウトドアのライターをなさっている奥様から遭難の取材を受けたことがお二人の出会いだったとか。大変な体験をした田中さんに、安全のために一番大事にしていることは何かと伺うと、「“危ないと思ったらやめる”ってことだと思います。登りたい気持ちはあるけど、山は逃げないしまた行けばいいんです。無理を重ねるのが一番危ない。結局それが全てだと思います。」と表情を引き締めておっしゃっていました。

今後の目標を伺うと、「南極のヴィンソン・マシフとエベレストに登ってみたいなって思ってます。世界7大陸を制覇したいとかじゃなくて、ただ“どんな景色が見えるんだろう”っていう純粋な興味です」と田中さん。 「もうすぐ家族が増えるので、赤ん坊を置いて何週間も登山に行くわけにいかない。しばらくはペースを落とすつもりです。でも、子どもが大きくなったら一緒に山に行けたらいいなって思っています。たとえば大菩薩峠のような景色がきれいなところに。家族でのんびり歩けるのが一番ですね」と笑顔の田中夫妻。 お子さんの誕生を心待ちになさっているお二人の笑顔は素敵でした。

田中夫妻と新しい命。これからの田中家の新たな冒険にも、ココヘリは寄り添います。

#ココヘリ

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