【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。
Vol.4 パイロットの林さん
民間航空会社「株式会社ノエビアアビエーション」にヘリのパイロットとしてお勤めの林さん。実は林さん、私たちココヘリの捜索ヘリパイロットでもあります。幼い頃からお父様と登山を始められたそうで、登山歴はなんと55年!そんな林さんの日常にお邪魔しました。
ご自宅にお邪魔すると、まず目についたのが年代物の六甲山の山岳模型。なんと林さんが中学生の頃に作り、お父様と登ったルートを記したものだそうです。「1つの山でもルートを変えることでいろいろな表情を発見できるので、遠くの山に行かずとも山の奥深さが楽しめるんだよ。父が亡くなった今では、もしかしたら父に会えるかもしれないな~なんて思いながら歩いているよ」と冗談交じりに話してくださいました。
「山の経験は積み重ねてきましたが、64歳になった今では力任せの山登りは卒業し、ゆっくりと景色を楽しみながら登山をしています」山に行くときにお留守番をされる奥様の心配を減らすためにも、絶対に無理をしない。健康・天候に不安があるなときには山に行かない。登山計画は綿密にし、登山に必要な道具を忘れない。ココヘリを必ず携行し、家族と登山計画を共有し下山連絡を忘れない。というように、多くのことに気を付けていらっしゃるそうです。
奥様にも話を伺いました。「帰りを待つ家族にとっても、ココヘリがあるのとないのでは安心感が違います。登山中は私が一緒にいることができないので、私の代わりに主人を守ってくれるお守りだと思っています。山の中では一人で心細いこともあるかと思いますが、そんな時にもココヘリが主人に寄り添ってくれていると思うと安心します。何かあったときには主人を見つける大切な手段になりますので、絶対にココヘリを忘れずに持って行ってもらっています」と話してくださいました。
とても嬉しいことに、ココヘリは山を愛する林さんと帰りを待つ奥様を繋ぐ心のよりどころとして、いつもお二人のそばに寄り添っているようです。
「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。
ココヘリ