【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。
Vol.27 日本の景色に魅了され、山遊びを楽しんでいらっしゃるイギリス出身のJulianさん。奥様と愛犬ルフィとの日常にお邪魔しました。
イギリス育ちのJulianさんは、日本に来て初めて山に登ったそうです。甲府で英語の先生をなさっていた25歳の時にご友人が撮影した山の写真を見て、「こんな素晴らしい景色は初めて見た!すごい!どこに行ったら見られるだろう?」と衝撃を受け、それをきっかけに甲府近辺の山を少しずつ登り始めることに。「甲府から東京に移り住んで、アスペン(喫茶店)に通うようになり、出会った仲間たちとハイキングや登山に出掛けるようになりました。メンバーの中には山を走るのが好きな人がいて、当時はトレランという言葉はなかったのですが今でいうトレランみたいなこともしていました」と教えてくださいました。
Julianさんは日本に来て奥様に出会ったとき、お互い一目ぼれなさったとか!結婚してからイギリスに住んだこともあるそうですが、やはり日本の方が性に合っていると感じ、今は日本で暮らしていらっしゃいます。ご夫婦は、冬は東京、夏場は八ヶ岳のお家で過ごすそうです。「実は東京の夏はイギリス育ちの僕には暑すぎて、体にいろんな症状が出てしまいました。東京の夏で僕は生きられない(笑)。そこで以前に行ったときにとても素敵な場所だった八ヶ岳に家を購入しました」とJulianさん。夏場は八ヶ岳で過ごしながらお仕事をなさっているそうです。Julianさんはずっと八ヶ岳にいても良いと思っているそうですが、奥様は東京にお友達もいることもあり東京が良い、ということで仲良く半分ずつ過ごすことに。今は便利な東京と自然豊かな八ヶ岳とそれぞれ両方の生活を楽しんでいらっしゃるそうです。
Julianさんが山に行く時心掛けていることを伺うと、必ず紙地図を持っていくそうです。「便利なアプリの地図も使いますが、バッテリーが切れたり携帯電話が壊れてしまったらアウトですからね。必ず紙地図も持っていきます。計画をしっかりと立て、妻にも地図を見ながら今回はここへ行くんだよ、と伝えてから出かけるようにしています。そして下山連絡がないときにはココヘリへ通報してもらうように伝えています」登山の最中も、やはり険しいところや危なそうな場所では奥さんがまず頭に浮かぶそうです。「僕に何かあって彼女を一人にしてはかわいそうだから、気をつけないといけないと思います」とおっしゃっていました。Julianさんの入会のきっかけについて伺うと、「jROに入っていたので、ココヘリの案内が送られてきました。読んでみてこれは必要だと思ってすぐに入会しました。実は日本語を読むのは苦手だし面倒だけど、これは重要だなと思って頑張って読みました(笑)値段は関係ない、ココヘリは山に行く人には必要な物だと思います」とおっしゃってくださいました。
Julianさんが山に行くときは愛犬のルフィも一緒です。実はルフィは二代目で、先代のハナちゃんとは日本百名山を登ったそうです。「昔、日本百名山を一人でやりたかったので、その計画を立てるためハナちゃんと一緒に下見に行っていました。下見をしているうちにハナちゃんと一緒にやればいいと思うようになって、それが目標になりました。テントの中で話を聞いてもらったり、一緒に眠ったりしているうちに、一人よりもハナちゃんと一緒の方が楽しくなってきました。ハナちゃんと一緒に登るのは最高だった。自分自身の記憶として、そしてハナちゃんとの思い出として、この写真集を作ったんです」と素敵な写真がたくさん載った写真集を見せてくださいました。Julianさんとルフィの帰りを待つ奥様にココヘリについて伺うと、「山に行っている間、心配は心配です。でも、彼は慎重なので無理はしないと思っています。ただ帰宅後に怪我していたりするのを見ると、やっぱり心配です。だからココヘリを持って山に行ってくれると安心です。もしもの時、誰に何を相談したらとパニックにならず、ココヘリに電話して相談できるのは心強いです」とおっしゃっていました。
「いずれはルフィと百名山を登ろうと思っています。まずは山梨百名山を登って、百名山に向けて準備していきたいと思います。ルフィはまだ若いので、山で困らないよう躾をしっかりとしているところです。月に2回は教室に通って訓練しています。例えば山で人とすれ違う時は、私の足の間に入って待機することになっています。訓練も終わり骨格もしっかりしてきたので、そろそろチャレンジをスタートしたいなと思っています」と訓練の成果を見せてくださいました。しっかりマナーを守ってルフィと一緒にチャレンジなさる予定だそうです。
故郷から遠く離れた日本の地で最愛の奥様と出会い、日本の自然に魅せられたJulianさん。二代目登山犬ルフィとの新しい挑戦と、二人の帰りを待つ奥様のこれからにココヘリは寄り添い続けます。
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