2022-06-22
安全登山学校

ココヘリ安全登山学校への想い|国際山岳ガイド・今井晋さん

鷲尾 太輔
山岳ライター・登山ガイド

登山の総合プロダクション・Allein Adler代表。登山ガイド・登山教室講師・山岳ライターなど山の「何でも屋」です。登山歴は30年以上、ガイド歴は10年以上。得意分野は読図(等高線フェチ)、チカラを入れているのは安全啓蒙(事故防止・ファーストエイド)。山と人をつなぐ架け橋をめざして活動しています。 公益社団法人日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅠ 総合旅行業務取扱管理者

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北海道から世界まで……今井晋さん

今井晋さん

北海道・小樽を拠点に道内のクライミング・沢登り・アイスクライミング・バックカントリースキーなど幅広いジャンルをガイドしながら、夏は欧米でのアルパインクライミングのガイド活動も行う今井晋さん。

さらに、世界有数の雪質を誇る北海道でのバックカントリースキーを目的に来日するインバウンド(訪日外国人観光客)もアテンドし、まさにグローバルな活動を展開する今井さんに、ココヘリ安全登山学校への想いを伺いました。

ココヘリとの出会いは捜索・救助活動

ココヘリとの出会いは山岳遭難の捜索・救助活動

今井さんとココヘリとの初めての接点は、意外なシチュエーション。けれどもそこで、ココヘリの凄さに感嘆したそうです。

今井さんがココヘリと出会ったきっかけを教えてください。

今井さん:山岳遭難の捜索隊員としてヘリに搭乗したのが、ココヘリとの初めての接点です。その捜索能力の精度の高さとスピードにまず驚きました。雪崩ビーコンと比べて、捜索範囲が桁違いに広いのがココヘリの強みですね。

自分は色々なことに疑ってかかるタイプなのですが、ココヘリに関しては“理にかなった”素晴らしいシステムだと感心しました。

そんな経緯もあってココヘリ安全登山学校の講師になったのですね。

今井さん:日本での安全登山を追求すると言っても、首都圏や中部山岳地域だけでは成り立ちません。南北に長い日本だからこそ、北海道・東北での役目を果たすことができればと思い、引き受けさせていただくことになりました。

北海道在住の今井さんならではですね。

今井さん:北海道の山は気象や環境も独特ですからね。例えば8月のトムラウシ山であれば、ダウンジャケットは欠かせません。けれども本州の登山者にとって、それは想像もつかない。そうした地域差を埋めたいですよね。それ以外にも雪をはじめとしたファクターなど、本州の山との違いを道外から来た受講生の皆様にお伝えしたいです。

新鮮な出会いが楽しみ

普段は世界の名峰でのクライミングをメインにガイドする今井さん

そんな今井さんがココヘリ安全登山学校に関わることで期待していることを伺いました。

今井さんにとっては新たなフィールドになるココヘリ安全登山学校ですが、どんなことを楽しみにしていますか。

今井さん:普段のガイド活動で接するクライアント(顧客)さんは、海外でのクライミングなど難峰へのチャレンジを求めている方が多いのです。

ココヘリ安全登山学校の受講生は、これから登山を始めよう、スキルアップしようという方も多いので、そうした普段お会いできない登山者の方々とも出会えるのが楽しみですね。

それは新鮮なことですし、自分にとっても勉強になります。もちろん何をどう学んだら良いか迷っている人が多いので、その部分の手助けをしたいですね。

モットーは「家に帰って夕飯を食べる」

どんな登山でも変わらない今井さんのモットー

前述の海外クライミングなどリスクのある登攀要素をともなう難峰もガイドする今井さん。しかしどんな時も変わらないモットーがあるそうです。

クライミングなどのガイドと、ココヘリ登山学校の講師と、何かスタンスの違いはありますか。

今井さん:どんな時もモットーは変わりません。ずばり「家に帰って夕飯を食べる」。クライミングであれピークハントであれ、皆さんリフレッシュのために山に来ているんです。そこで事故に遭って欲しくはないですよね。

当たり前のことですが、無事に下山して帰宅して「ただいま」と玄関の扉を開けることが、何よりも大切なことだと考えています。

シンプルながら、心に響くモットーですね!

今井さん:登山をする人の中で、慎重でない人はいないと思うのです。けれども“知識不足”が原因で起こる遭難事故も後を絶ちません。そうした防げたはずの事故をなくすために、役に立つ活動をしたいと思います。

より多くの人にココヘリを持って欲しい

救助する側の負担軽減のためにも

ココヘリというシステムに出会った瞬間、革新的だと感嘆した今井さん。実は、登山者以外の人にも多く普及させたいそうです。

初めて使用した瞬間、今までではあり得ないシステムだと驚いたというココヘリ。どんな人にオススメしたいですか。

今井さん:例えば北海道だと、山菜採りに出かけて行方不明になってしまう人が多いのですが……。もしココヘリを携行していたら、森だろうが薮の中だろうが容易に捜索・発見できます。

何より捜索する側の負担も大きく軽減できます。ヒグマも生息する危険な山中で、職務とはいえ捜索活動にあたる救助隊員には本当に頭が下がります。そういう人たちを危険にさらさないためにも、より多くの人がココヘリを携行して欲しいですね。自分のため、プラスαですね。

楽しく安全な登山のサポート役

みんなの笑顔のサポート役

登山経験の浅い受講生も多いというココヘリ安全登山学校。そこで今井さんが活動していく際の展望を伺いました。

ココヘリ安全登山学校の特徴はどんな点にあると考えますか。

今井さん:オンライン講習会・教科書・実地講習と体系化されているところですね。ぶつ切りで終わらないカリキュラムは、独自性があるものだと思います。

ガイドが引っ張っていくタイプの講習会もありますが、ココヘリ安全登山学校では受講生の皆さんの楽しく安全な登山の手助けをしたいと考えています。サポート役として、それぞれの方に合わせたアドバイスをしていきたいですね。

装備選びひとつとっても、選び方がわからずに買い過ぎてしまう人もいるんです。そうした登山にまつわる様々な悩みを、解消してあげられる立場でありたいですね。

まずは一歩を踏み出して!

今井さんからのメッセージ

これからココヘリ安全登山学校を受講される皆さんへ、今井さんからメッセージを頂きました。

受講を検討している、あるいは悩んでいる方へ、ひと言お願いします。

今井さん:誰しも自分が登りたいと思うから、登山に行くはずですよね。それでも天気予報がいまいちだったりすると躊躇してしまう。すなわち行かない理由を探してしまうんです。

それと同様に参加しない理由を探さずに、勇気をもって一歩を踏み出して欲しいです。そこから先は、私たちが登山の世界を大きく広げるお手伝いをします。自分の足で歩く登山と同じく、最初の一歩を踏み出すのは皆さんです。

最後に、ココヘリ安全登山学校の今後の展望を聞かせてください。

今井さん:受講する中で「自立した登山者」になることで、皆さんになって欲しいのは…

…自分で計画して、自分で登って、山の魅力や楽しみを感じとれるようになってもらいたい。安全に対するバックアップとして、ココヘリや安全登山学校がお役に立てると思います。

ココヘリ安全登山学校を受講した仲間と一緒に登山に出かけたり、全国で講習会が開催される中で知り合った地方の友達を訪ねて旅行に出かけられる。そんな山にかかわる人生になったら最高ですね。

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