世界を変えた合成繊維

2023-05-13

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アウトドアウェアによく使われる化学繊維(合成繊維)が、ナイロンとポリエステルです。アクリルと並んで三大合成繊維といわれ、いずれも石油を原料としています。ナイロンは世界で初めて作られた合成繊維で、1935年にアメリカのデュポン社によって発明されました。ナイロンの語源は「No run(伝線しない)」。シルクの代替品として生まれ、ストッキングの素材として世界中に普及しました。一方のポリエステルは、世界でもっとも生産量が多い合成繊維です。いまやどこにでもあるペットボトル(PET)もポリエステルの一種で、1993年には、ポーラテック社とパタゴニア社が共同でペットボトルから再生した糸によるフリースを開発しました。ナイロンもポリエステルも、登山やアウトドアだけでなく、もはや私たちの日常生活に欠かせない合成繊維です。