地面とコンタクトする重要なパーツ

2023-08-08

まで

ソールユニットは、アウトソール、ミッドソール、インナーソールの3つのパーツでできています。もっとも外側で地面と接するアウトソールは、グリップ性や耐久性、泥の排出性が求められるパーツです。ソールパターンはさまざまですが、アウトソールで登山靴を選ぶことはまずありません。自分の足や目的に合っているものが第一なので、実際は自ずと選択肢が絞られてきます。中間のミッドソールはクッション性をもつパーツです。主な役割は着地の衝撃を和らげることですが、ただ柔らかいだけでは次の一歩に繋がる力をロスしてしまうため、適度な硬さを備えている必要があります。これをどこにどう配置するかもメーカーの腕の見せ所です。もっとも内側にあるインナーソールは外からは見えないパーツですが、この素材や形状がソールの(引いては靴の)特徴を決定付けます。反発力がある素材で足を前に送り出す力を補助したり、形状を工夫して屈曲性は保ちつつねじれを抑えたりと、見えずとも重要な縁の下の力持ちです。アウトソールは歩き続けることで磨耗します。ミッドソールも劣化しますが、ソールは張り替えできるものもあり、そうしたモデルは長く履き続けることができます。