【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。


vol.47 自然を楽しむ家庭で育ち、今はトレイルランナーとして山で多くの時間を過ごす光穂さんと、山あそびを教えてくれたお父様。おふたりの穏やかな休日にお邪魔しました。

光穂さんに山との出会いを伺うと、「もともとランニングやトライアスロンをしていたんですが、ラン仲間の先輩に誘われて筑波山に登ったのが初めてのトレランでした。実際はスピードハイクのような感じで、山ってこんなスピードで登るんだ!と驚きました。小さな頃から自然を楽しむ家庭で育ったことが、今の自分の山時間につながっていると思います」と光穂さん。
お父様にもお話を伺いました。「うちは昔から外で遊ぶのが当たり前でした。スキーやキャンプにも家族でよく行きましたし、私は海も山も好きで、ダイビングのレスキュー資格まで取ったんですよ。最近では、娘がスイム、私がバイク、義息がランという形で、みんなでトライアスロンのリレーに出たこともあります。わが家はスポーツと自然が大好きで、家族で体を動かすことが、いつの間にか暮らしの中にとけこんでいるんです」


様々なトレラン大会で優勝する実力をお持ちの光穂さんに強さの秘密を伺うと、「普段はパーソナルトレーナーとして活動していますが、もともと続けてきた筋力トレーニングが、今の走力の土台になっています。速さを競うよりも、長く走り続けることを楽しむタイプで、序盤から全力になる短距離レースはあまり得意ではありません。その点、ロングレースは自分のペースで走りながら自然を感じられ、何より長い時間を山で過ごせるのが魅力です。ここ1年ほどはランナー向けのPRやイベントにも関わるようになりましたが、あくまで立場は一般の市民ランナー。結果が出ることもありますが、根底にあるのは走ることが好きという気持ちです」と光穂さん。普段の練習でも、走るためだけに山を選ぶわけではないとのこと。「私にとって山は長く遊ぶ場所なんです。8時間くらい山に滞在して、歩いたり走ったりしています」とおっしゃっていました。

そんな光穂さんは、トレランだけでなく昨年初めて槍ヶ岳登山にも挑戦したそうです。「母のザックを借りて登ったんですが、天気が最高で星空も見られました。怖かったけれど、最高の経験でした。ゴールデンウィークには、父・私・息子の三世代で登山もしました。息子は照れながらも、ちゃんとついてきてくれるんですよ。普段は照れる息子も、私の父と一緒なら素直なんです。私と二人だとちょっと恥ずかしいみたいで」と笑う光穂さん。お父様とも、その時の思い出を楽しそうに話していらっしゃいました。



山で大切にしていることを尋ねると、「とにかく無理をしないことを心がけています。一緒に行く人も安全面の考え方が合う人に限ります。天気は細かくチェックして、行くかやめるかの判断は慎重にしています。装備は軽くしていますが、どんなに低くて短時間の山でもレインだけは必ず持ちます。筑波山くらいでも何も持たないことはありません。どんな山でも想定外のことは起こるものです」お父様も続けます。「娘は本当に慎重。だから安心して見ていられます」
ココヘリ入会のきっかけについても教えてくれました。
「登る山が高くなって、遭難のニュースが他人事じゃないと感じるようになった頃、安全対策を調べていてココヘリを知りました。持っていることで『今日は山に行くんだな』と気が引き締まります。私にとって気持ちを整える安全スイッチみたいな存在です。ココヘリを呼びたくはないけど、いざという時のために入会しています。家族に行き先を伝えていますが、あまり詳しくわかっていないと思います(笑)。だから、仲間や友人にも共有していますし、SNSにも記録を残すようにしています。誰かが自分の動きを知ってくれている、それだけで安心感があります」と光穂さん。家族や仲間との信頼関係が、光穂さんの山時間を支えています。

今後の目標について伺うと、「海外のロングレースに出てみたいです。ヨーロッパの大会のように、町の人が応援してくれる雰囲気の中で、順位ではなく、現地の人と触れ合いながら走ってみたいですね。どんなに経験を重ねても山では油断しないこと。慎重さは自分の長所だと思っています。何より、山で長く遊んで無事に帰ってくること、それがいちばんの目標です」と光穂さん。「どこへ行っても無理せず安全第一で。家族みんな自然を楽しむ気持ちは同じです。これからも安全に、楽しく山を歩いてほしいですね」とお父様も優しく微笑みながらおっしゃっていました。
「山でどう過ごすか」をずっと大切にされている光穂さん。自然を楽しむ家庭に育ち、今も家族やご友人との山時間を楽しんでいる光穂さんの傍らには、ココヘリが寄り添い続けます。
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